新知事の出迎えがなぜ3名だったか
新知事の都庁玄関での出迎えがなぜ3名だったかのか、拒否したのでしょうか、とのご質問を頂いています。
結論から申し上げれば、〝拒否など一切していません〟
このところ、経験が浅く、歴史を知らない議員が分かったふりをして議会の代表の様にコメントしたり説明しているせいでしょうか、また 小池知事+3名の議員 VS 他の都議会議員
と対立軸を勝手につくり示したい思惑があるのでしょうか。事実に基づかない内容で、面白可笑しく記事を書かれるのはあまり頂けません。ちょっと長いですが、こちらで解説いたします。
(ちなみに、小池知事と我が会派が対立していないことを示す写真をアップしておきます。きちんとご挨拶もしており、面談もしています)
さて、新知事就任にあたり、出迎え儀式は2つあります。
一つ目は、「都庁玄関前での出迎え」都庁職員向け①と
二つ目は、「議会棟内の出迎え」議会側議員向け②
です。
まず、一つ目の、都庁玄関前での出迎えです。
これまでも都庁職員向けとして行われていました。しかし、セレモニーということで、行政側も一応議会側に声をかけ(招待)、各会派幹部を中心に8名~10名程度(会派人数に応じて公平に人数が割りふりがあり、副知事と並ぶことを配慮して会派内で人選)を〝代表として〟出席していたのが〝慣例〟です。仮に自民党が押した知事が誕生しても、残念ながら自民党議員が全員出席することはないのです。会派毎に人数がことなるのは、『都庁行政側は議会側各会派や議員の扱いを公平する』ことを最も重要視する組織だからです。たいてい、会派幹事長のみ出席か、あるいは会派の大きさに合わせた人数割り出席、がどの式典でも行われるのはそのせいです。
さて、今回、行政側から〝今回のセレモニーは職員のみで行う取り決めになりました。そのようにしたいと思いますがよろしいでしょうか〟とのお知らせがありました。恐らく何らかの形で〝公平性〟が保てなくなる、とのことでそのようにしたのだと考えます。このことは、各会派幹事長に説明があったはずです。
職員向けセレモニーですから私も会派の幹事長として〝声がけ(招待)〟がなければ出席するべきではないと判断しました。あくまでも、議会側重要なセレモニーは、②ですので問題ありません。
ここで、出席した会派K (幹事長、政調会長、役職なし)の議員ですが、慣例から言えば招待されても1名しか出席しません。しかも、議長・副議長が出席しないのにもかかわらず、議会代表として勝手に出迎えるなどは本来議会人としては控えなければいけなかったと思います。
私たちの社会は、長年蓄積された文化や伝統、そぎ落とされたり淘汰されたりしてつくられた慣習、あるいは公平・公平を保つため時間をかけてつくられた一定のルールがあります。そして、その内外のルールは議会人なら手順を踏んで変えることもできるのです。だからこそ、そのルールがつくられた人間の行動や争いごとなどの過程を深く深く考え、自らの感情のままに議員が行動することは慎むべきだと私は思っています。
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